時計とドイツとトラベルと

いまどき、腕時計をみんなしているのだろうか?
ちょうど私が思春期のころに携帯が一般的に使われ始め、時間を確認するのはまず携帯という癖ができてしまったように思う。
なので、40歳前後で腕時計のあり方も変わってしまっているんじゃないだろうか。 なんというか、針のついたブレスレットですよね。
ただアップルウォッチも登場してきて、またもう一段、腕時計の在り方は変わっていくのでしょう。

30歳の節目に

とは言っても、何かの節目に腕時計を買ったという話を友人からよく聞きます。 好みやスタイルは千差万別だが、その行為自体は共通して続いているよう。
かく言う私も、30歳の節目で一つの腕時計を買った。 それまでは、タイメックスやGショックなどカジュアルな時計しか持っておらず、 そもそも時計自体をしたりしなかったりの生活だったので、あまり必要と感じていなかった。
しかし、とある雑誌でこの時計を知った時、いつか身に付けたいと思ってしまったのである。まさに一目惚れ。 それはドイツの時計ブランド”ユンハンス”である。ドイツのプロダクトというだけで醸し出す、あの信頼感は何なのだろうか?
デザイナーはマックス・ビル。あの有名なデザイン学校バウハウスにおける最後の巨匠と呼ばれている方だった。 デザインオタクの自分としては、もう見逃せない。

 
シンプルかつ洗練されているのに、個性もしっかりある。 どんなファッションにもしっくりきそうだ。デニムにスーツに、なんでも来い。 一度は使ってみたかった手で巻くタイプでもある。 腕時計なんかに高いお金を出すなんて、と思っていた自分は既にいなくなっていた。 安くはない買い物だったので、30歳の節目に自分へのご褒美にと照準を絞った。

30歳になる月、偶然にも仕事でドイツ・ベルリンに出張に行く機会が重なる。 もう決まった。ドイツ本国で手に入れよう。ルンルンの足取りで空の旅へ。 しかし、その旅は悲惨なもので、ロストバゲージからはじまり、Airbnbで借りた部屋の扉が開かず、ベルリンの街を夜中ずっと彷徨っていた。 先輩と渡り乗った深夜の電車の中、その時は時計のことなんてすっかり忘れて、サバイブするのに必死だった。 なんとか苦難を乗り越え、最終日のフリーの時間で販売している店舗へ。まっすぐカウンターへ向かい、この時計を購入した。 この時計を見るたびに思い出すドイツの日々。私の中のドイツが詰まっている。

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hiro

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