ゲンテン
トップ
アイテム一覧genten(ゲンテン)は、ファッションと環境の共生を唱えるメーカー「KUIPO」が提案する、革製品を追求するブランドです。gentenというブランド名には、人間も自然の一部であるという「原点」に立ち返ろうという思いが込められており、自然の一部として私たちにできることを、下記のように定めています。
▼呼吸しながら経年変化する、「植物なめし」の革を中心に。
動物の「皮」を「革」へと加工する工程を「なめし」と呼びます。その多くが化学薬品を使うことが一般的ですが、gentenでは植物タンニンでなめした革を主に採用しています。「植物なめし」の革は、化学薬品を使ったものと比べるると、気候や湿度に合わせて、まるで呼吸をするように水分を吸ったり逃したりして自らを最適な状態に保ち、経年と共に色艶を美しく変えていくのが特徴です。
▼ものを大切にする、愛着のある暮らしを提案。
大量生産・大量消費・大量廃棄の時代が限界をむかえていることは周知の事実です。gentenは、多くの工程を職人の手仕事が担い、長く使い込むことで深い味わいが出る「植物なめし」の革をメインに使うブランド。使い捨てではなく、丁寧に作られたものを大切に使い、こわれたら修理をしてまた使う、愛着があるものと長く暮らすことを提案しています。
▼使う素材の約90%が、天然素材。大地に還るものづくりを目指す。
革・綿・絹・麻などの天然素材は、廃棄する際、燃やしても有害な物質を発生することがなく、埋めても土に還ります。gentenでは、ものづくりの約90%に天然素材を使い、金具などにも、鉄や真鍮など再資源化できる素材を積極的に使っています。ナイロンやプラスチックに代表される石油由来の素材は極力使いません。
▼鞣す。革へのこだわり。
gentenで使用している革はすべて植物性タンニン鞣しと言われる製法。ミモザの樹皮やケブラチョ・チェストナットなどから抽出した液につけこむことで、動物の「皮」を丈夫で腐りにくい「革」にかえます。
タンニンなめしの歴史は非常に古く、古代エジプトの時代にすでに行われていた手法です。その工程は15以上にも分かれ、原皮と呼ばれる素材の状態から1枚の革に仕上がるまで30~50日を要します。
現在主流になっている、塩基性硫酸クロームを用いたクロームなめしより、20日以上もの日数がかかる、大変手の込んだ方法ですが、重金属を含まないため、自然にやさしいのです。
タンニン鞣しの革は渋い色の茶褐色をしており、その特徴は、収縮性が少ないため耐久性に優れることと、なによりもその自然な風合いが使い込むほどに増してくることです。
▼amanoアマーノ トートバッグ
アマーノはgentenの旗艦シリーズで、イタリア語で“手仕事”を意味する言葉です。
その名の通り、素材づくりから縫製まで、手で仕上げられているこだわりのシリーズ。gentenを代表する定番ラインとして、ブランド創設時より変わらぬ人気を誇ります。
鞄は手で持つものですから、他の小物にくらべて肌に触れている時間が長い。だからこそ質感、素材感が大切だと思っています。
アマーノで使用しているのはフィレンツェにある名門タンナー、バラダッシ・カルロ社の “ミネルバリスシオ”というバケッタレザーです。植物性のタンニンだけを使用し、手なめし、手染めという伝統的な製法で丁寧に作り上げられた一枚革です。じっくりと時間をかけて作られたバケッタレザーは、手触りはもちろん、香りも経年変化さえも自然なもの。だからこそ、このシリーズは長く、ご愛用いただけているのだと思います。
使い続けるうちに表面にはツヤと奥行きのある風合いが現われ、手触りはやわらかく馴染むような質感に変化していきます。いつも触る部分、持って出かける場所の日のあたり具合など、自分のライフスタイルがそのまま革の表情となって出てきます。つまり自分らしさがバッグにも現われてくる。こうして、ただのバッグではなく、一緒に時間を過ごした愛着のあるもの、まさに自分だけのバッグになる。gentenは、このようにモノがコトに変化するというのを大切にしています。ぜひ、時々でもお手入れをしながら長くお使い下さい。